成功をイメージするとやる気が無くなる!?モラルライセンシングの罠に気を付けよう。
成功法則の1つ「成功をイメージする」と
やる気が無くなる理由とは?
こんにちは。
PSYLINKSのだいきです。
今日のテーマは、
「モチベーションの高め方」の
意外な落とし穴についてお話ししていきます。
モチベーションの高め方に関して
一般的にでよく言われているものに
「成功した自分の姿をイメージする」
という方法があります。
あなたも一度は
耳にしたり実践したりしたことが
あることでしょう。
ですが、実はこの方法…
ちょっと使い方を間違えると
モチベーションを高めるどころか、
逆にやる気がどんどん
無くなっていくとことが判明しました。
誤解の無いように言っておくと、
成功している自分を
イメージするという方法は
一定の効果があります。
ただし、それには1つ
「注意するべきポイント」
があるのです。
今回はその「ポイント」の話をします。
「成功をイメージすること」
の副作用とは?
よく耳にする成功法則の1つである
「成功した(理想の)自分を想像する」
という方法は、実は逆にやる気が
下がることが分かっています。
それを示す根拠として
ここで知っておきたいのが
「モラルライセンシング」
という概念です。
多分、聞きなれない言葉だと思うので、
まずは「モラルライセンシング」について
お話をしていきますね。
モラルラインセンシングとは、
「人は良い行いをした後には
少しくらい悪いことをしてもいい」
という気持ちになることを指します。
例えば、
・今日は勉強を頑張ったから、
いつもより豪華なおやつを食べちゃおう
・これだけ集中したのだから
ちょっとくらいサボってもいいか。
などがモラルライセンシングの例です。
あなたにも、心当たりが
あるのではないでしょうか?
そして、冒頭でお話したような
「成功した自分を想像する方法」も
このモラルライセンシングの罠に
陥りかねない方法だったのです。
つまり、
成功した自分を想像する
↓
それだけで、満足感が得られる
↓
その満足感の反動で「少しくらいサボっても…」
という気持ちが湧き出てきてしまう
という負のメカニズムが、
起こりかねないのです。
(実際はまだ、なにも行動をしていない
にもかかわらず、です!!)
モラルライセンシングの罠を防ぐには?
ここまでは、
ただ成功のイメージを描いても
モチベーションを高めるどころか
かえって逆効果になるという話でした。
そこで、この成功法則である
「成功している自分を想像する」ことを
上手く行動に繋げるために必要なことを
知っておく必要があります。
つまり、モラルライセンシングの罠から
逃れるための対抗策です。
その方法というのは、ニューヨーク大学、
ハンブルグ大学の心理学教授
ガブリエル・エッティンゲンが提唱する
「脳内コントラスティング法」です。
この方法はざっくりと説明すると、
「成功した自分と今の自分を比べて
今の自分に足りないものを考える」
という方法です。
つまり、成功した自分という
未来に焦点を当てるのではなく、
将来の理想の自分と現在の自分の
隔たり(=足りないもの)に注目します。
こうすることによって、
自分の足りない部分を見ることになるので、
見せかけの満足感が足を引っ張ることを
防ぐことが出来るのです。
加えて、今自分がやるべきことが
明確になるので、成長のための行動を
起こしやすくなるというメリットもあります。
まとめ
今回は少し専門的な言葉が
結構出てきたので、
ここで今日の話を整理してみましょう。
※モラルライセンシング
→「良いことをした後は少しくらい
悪いことをしてもいい」と感じる心理
※脳内コントラスティング法
→理想の自分と現在の自分を比較し
今の自分に足りないものに注目する方法
☆偽りの満足感によって
モラルライセンシングの罠に
ハマってしまうため、
理想の自分を想像するという
成功法則は必ずしも効果的ではない
☆この罠から逃れるためには
「脳内コントラスティング法」を使って
理想と現実の自分の隔たりに
目を向けることが効果的である。
今日の記事をここまで読んでくれた
あならなら、安易な「成功法則」によって
モチベーションを奪われることはありません。
是非、モラルライセンシングに気を付けて
脳内コントラスティング法を試してみて下さい。
「理想の自分になるために
今の自分に足りないものはなんですか?」
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。